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鍵を失くしてから私は鍵を二つ持ち歩くようになった

私は今年で36歳になる「兼業主婦」です。家族は夫と、3歳になる長男となり、毎日を子育てや家事で忙しく過ごしています。
冒頭、「兼業」と主婦業について少し触れましたが、その字の通り、私は「主婦」と「仕事」の二足の草鞋を履いています。子供が生まれてから一年間ほどは、それまで勤めていた会社で育児休暇を取得しており、まだ小さかった長男と一緒の時間を過ごしていましたが、いつまでも休んではいられないのが会社勤めの悲しいところで、おととし仕事に復帰しました。

当時、子供はようやく1歳を越えたところで、よちよち歩きの本当に可愛い時期。本音を言えばずっと一緒に彼の成長を見たかったのですが、こればかりは止むを得ませんでした。幸いにも入園することが出来た近所の保育園に長男を預け、私は仕事に復帰をしたのです。
そこから二年、子供も保育園に慣れ、どうにか順調に生活していた私ですが、実は一度、「家にずっといないようになったからこそ起きたトラブル」が発生したことがあります。
それは仕事に行っていた私が、何と自宅の鍵を失くしてしまい、子供共々主人が夜遅く帰ってくるまで家に入れなかったことです。この時は本当に参りました。私も疲れているし、子供はぐずり始めるしで、「もう二度とこんな状況にはしない」と強く決意しました。

以来、私は鍵を二つ持ち歩くようになりました。それぞれ「カバン」と「定期入れ」に入れ、もし片方が無くなってしまっても最悪自宅には入れる形を整えたのです。
本当は鍵を絶対に失くさない方法があればそれが一番いいのですが、それが無い以上、仕方が無いと割り切っている私なのでした。